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創業者インタビュー

  • 2016/07/15 UP

    category:製造業

    株式会社BMZ 代表取締役社長

    高橋 毅 氏

    "プレイヤーとして経験した悩みから、「世界一のインソール」を目指すまで"

    http://bmz.jp/

事業紹介 創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 
将来の夢、志 これから創業に挑戦す… 

事業紹介

 BMZは、優れたインソールを提供しています。プロスポーツ選手から一般の方まで、BMZインソールが身体全体のアライメントを整えます。

 運動をする場面ではパフォーマンスの向上を、日常生活では疲れにくく美しい脚や姿勢をつくります。

 インソールを通して、皆さんの健康づくりや生きがいづくりを実現して、社会に貢献します。

 

創業のきっかけ

 元々、「プロサッカー選手」を目指していた私は、足首やひざのケガに悩み、自分に合いそうな靴やインソールを探す経験をしました。やがて、ケガが元でサッカー選手としての夢を断念すると、人生の目標を見失いかけました。

 それでも、仕事でスポーツにかかわりたい気持ちから、地元のスポーツ店でシューズ担当として働きました。その中で、靴が変わるとパフォーマンスが上がることに気付きました。厳しい経営環境の中でどうやったら生き残ることができるかを必死に探した結果、そのスポーツ店でインソールづくりの事業部に携わることになりました。サッカーやスキーブーツを中心に、選手の悩みを少しでも解決できるようなインソールの開発に取り組みました。

 やがて、そのスポーツ店が閉鎖することになりました。インソールの市場を取り巻く環境は、誰にでも使えるものと専門的に使えるものに、二極化が進んでいました。私は、世界で活躍する一流選手が信頼して使えるような、超専門的なインソールを目指して、2001年にBMZを創業しました。

事業が成功した理由

「プレイヤーとしての悩み」があったから、選手目線でインソールと向き合う

 私自身がプレイヤーとして経験した悩みを、インソールの開発に活かしました。足首やひざのケガを抱えていた私は、自分の足に合いそうな靴やインソールをあれこれ試していました。自分に合うものを探す苦労、実際に使ってみて合わない苦労は、多くのプレイヤーが共通して抱えている悩みではないでしょうか。

 その悩みを解決する方法が、自分の足に合ったインソールを開発することにつながりました。地元のスポーツ店でシューズ担当として働いていた時に、やはりプレイヤー時代の私と同じ悩みを抱えた選手たちと多く出会いました。選手たちと向き合い、私なりにインソールに工夫をして渡すと、とても喜んでもらえたことが自分のことのように嬉しかったです。

 自分に合う靴やインソールがあれば、きっといいプレーができる選手が増えるはずです。その想いが、私をインソールづくりに駆り立て、事業を進める上で大きな要因となったのではないかと振り返ります。

 

 

「わからないことをわかりたい!」一流選手からのフィードバックが原動力に

 勉強嫌いなサッカー選手だった私には、運動学的な知識や医学的な知識がありませんでした。しかし、インソールを開発していく上で、これらの知識は不可欠なものでした。

 「わからないことをわかりたい!」、私はその一心で独学に励みました。わからなかったことがわかると、もっと知りたくなるものです。好きなことだからもっと極めたいと思い、好きなことに対する勉強は楽しい時間でした。

 開発したインソールをお客様に試していただき、そのフィードバックを元に仮説を立てて、次の開発に活かしていきました。特に、オリンピックに出場する選手達から、質の高いフィードバックをいただけたことは、インソールの開発や研究にとって大きな財産となりました。私としても、何よりもお客様の生の意見、選手たちの試合での結果をとにかく気にし続けていました。

 その努力と開発の積み重ねが、サッカーやスキーなどを中心に、一流選手たちが信頼を寄せる先進的なインソールにつながっていきました。

失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

苦しいときこそインソールと向き合い、優れたアイデアを生み出す

 創業してから、赤字が続きました。苦しい経営状態を考え始めると、気分が沈みましたが、そういう時こそインソールと向き合いました。インソールと向き合っているときは、不思議と明るい将来がイメージできて、開発に集中することができました。

 「やりたい、やるしかない!」と自分を叱咤激励しながら、苦しいときほど開発に力を入れた結果、優れたアイデアがひらめきました。これらのアイデアをインソールとして形にすることで、お客様から信頼をいただき、事業を続けるための原動力となりました。

 

「事業を世界一にして返済するから」、多額の債務は妻には内緒…

 以前、勤めていた会社には多額の債務がありました。私は連帯保証人として、その返済を引き受けました。破産した方が明らかに楽だと思えるような金額でしたが、「恥ずかしい」という思いから諦めずに返済する道を選択しました。さすがに当時、このことは妻には内緒でしたね(笑)。

 返済にあたっては、銀行や信用保証協会からのサポートが大きな力になりました。「事業を世界一にして返済するから」と宣言し、そうなるようにインソールの開発に力を入れました。少しずつではありましたが、確実に結果が伴ったことにより、今では銀行や信用保証協会からも、この事業に対して期待をかけていただけるようになりました。このようなサポートがあったことに、あらためて感謝しています。

 自己破産を考えるほどの多額の債務に対しても、決して逃げることなく向き合った結果、多くの信頼とサポートを得ることができたと考えます。

座右の銘

「挑戦」

 私は、プレイヤーとしては、プロになりたいという夢を諦めてしまいました。目標を見失ったこともありましたが、インソールを通して、再びサッカーに携わることができました。

 インソールづくりは、わからないことだらけで、常に挑戦し続けてきました。これからも挑戦し続けます。プレイヤーとしての夢を諦めた経験を反省し、インソールづくりでは絶対に諦めずに挑戦していきます。

将来の夢、志

「自分の夢を次世代に」、環境を整え、過疎化する地域に恩返しを

 プレイヤーとしても、仕事としても、私は地域に育ててもらったと感じています。お世話になった地域に、大好きなサッカーやインソールづくりを通して恩返ししていきたいです。

 とりわけ、お世話になったこの地域で加速する過疎化には、危機感を持っています。一方で、この地域の小学生のジュニアチームでも、プロチームのジュニアユースと試合をすると見えてくることがあります。試合としては負けてしまうこともありますが、試合を通して子どもたちの成長が手に取るようにわかるのです。

 つまり、環境さえ整えることができれば、過疎化するこの地域でも都会のチームと互角に渡り合うことができます。さらにいえば、私が果たせなかった「プロサッカー選手」という夢を実現してくれる子どもが、ひとりでも多くこの地域から出てくれたらと願います。

 実は、環境を整えることの大切さは、事業にも共通していると考えています。仕事を通してこの地域に恩返しするためには、事業を醸成できる環境づくりに取り組んでいきたいです。

これから創業に挑戦する人へ一言

好きなことは突き詰めろ!その道の「プロ」になるために

 私がインソールとかかわってから25年、常に意識してきたことです。自分の好きなことをとことん突き詰めて、努力することが何よりも大切です。

 本当に好きなことであれば、多少の障害や苦難があっても、必ず乗り越えることができます。好きなことを続ければ、自然とそのことに対して勉強し、答えを探し続けることができます。

 私は、どんなに小さなことであっても、好きなことを突き詰め「その道のプロ」になることが大切だと思います。

 

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