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創業者インタビュー

  • 2016/06/30 UP

    category:宿泊業、飲食サービス業

    PIZZERIA PESCA!

    宮﨑 雄一 氏

    "「ハピネス」は 笑顔で仕掛ける サプライズ 巡り巡って 皆幸せに"

    http://www.pesca.pizza/

事業紹介 創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 
将来の夢、志 これから創業に挑戦す… 

事業紹介

 前橋市でPIZZERIA PESCA! を営んでおります。焼きたてピッツァが好きなだけ食べられるピッツァサービスに、30種類以上の本格パスタメニューが好評をいただいています。キッズメニューも充実し、幅広い年齢層に親しまれています。

創業のきっかけ

 パティシエとしてイタリアンレストランで料理を学び、店長を経験しましたが、ある時今までやってきた仕事や技術が、まったくの「自己満足」だと気付きました。

 それからは、感謝することを大切にして、仕事への取り組み方を180度転換し、信じられる自分になれるようにコツコツと努力を重ねました。やがて、そのレストランの社長や業者様、家族や仲間に支えていただき、私をすべて信用して協力してくださる方との出会いを通じて、お店をオープンすることができました。

事業が成功した理由

理念は「ハピネス」、お客様の心を満たすには、まずはスタッフの心から

 「ハピネス」、私の理念です。お客様を大切にすること、いい接客をすることを掘り下げて考えていくと、ハピネスに行きつきます。

 経営者として、お客様を喜ばせたいと思うのは自然であり、実際にそれを実現するのはスタッフです。スタッフは、私のハピネスに共感してくれて、私にもっとも近い存在です。だからこそ、私はスタッフのことを一番に考え、スタッフの心や生活を満たしてあげられるように努めています。

 心が満たされているスタッフであれば、お客様の心も満たすことができます。まだまだ料理を通して、世の中がよりハピネスになるように追い求めている途中ではありますが、このことにオープン前に気付くことができたのが大きかったのかなと感じます。

大好きなのはサプライズ!人を驚かせることが成功への原動力

 私は料理や接客を通して、お客様に笑顔になってほしいと思っています。そのためには、スタッフとともにお客様に喜びを、さらにはサプライズを提供できるか、常に楽しく考えています。お客様に感動していただけるサプライズを、私どもも想像しながら、楽しみながら考えること、それが大きな原動力になっています。

 スタッフが笑顔で接客できると、お客様も自然に笑顔になります。その笑顔は、お客様が職場や学校に行ったときに、他の人につながっていくことでしょう。笑顔が連鎖する様子を見ることが、私にとっても大きな幸せになるのです。

 

失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

「100%勘違い野郎」が、「反省と絶望の日々」で気付いた「笑顔をつくる技術」

 熊本出身の私は、中学卒業後に欧風レストランに入りました。パティシエとしての経験を積み、手先の器用さだけを活かして、いくつか賞を取るまでになりました。しかし、調子に乗ってしまった私は、コツコツと努力する大切さに気付けず、「100%勘違い野郎」になっていました。

 レストランを退職後、勢いそのままにヒップホップのグループとしてイベントを開催したり、他業種にもチャレンジしたりしました。けれども、「基本的な勉強」をしていなかった私では、いずれも成功をつかむことができませんでした。やがて借金を抱えて、建築業を営む親戚を頼って群馬に来ました。

 

 当時29歳、借金を返しながら、自分の持っていた技術の存在も忘れ、3年ほど「反省と絶望の日々」を悶々と過ごしました。これといった答えが出せない日々でしたが、再び立ち上がるきっかけをくれたのは、産まれた子どもでした。

 「このままでいいのだろうか…」、子どもに立派な父親としての背中を見せたいと悩んだ末に、「そうだ、私にはケーキがある!」と思ったのです。そんなにお給料をもらわなくても、「人を笑顔にできる技術」を私は持っていたことにあらためて気付くことができました。

 

苦しいときに仲間からもらった、お金では買えない「ハピネス」に感謝

 私が苦しい生活を送っているとき、地元熊本の先輩から電話をいただきました。群馬での生活の様子を報告すると、後日その先輩からひとつの段ボールが送られてきました。開けてみると、中古のテレビが入っていました。「会社にあったボロテレビばってん、使うか?」と。

 先輩からの本当に心のこもったプレゼントでした。私の苦しい生活を考えて、「テレビもないなら暇だろうね」と思って、送ってくれたのでしょう。他の仲間からも、手紙と一緒に「今日の標語」が入ったカレンダーをいただきました。励みになるメッセージでした。これらは、今でも私の宝物です。こういうプレゼントをしてくれると思ってもいなかった先輩や仲間から大切に思われ、お金では買えない「ハピネス」をいただいたことで、感謝することの大切さを切に感じました。

 「人を幸せにすることが、私の幸せ」だと気付き、事業の中心として考えることができたきっかけは、まさに感謝から始まったことです。感謝することの大切さがわからないうちは、どんなにビジネスで成功していても、幸福度は低いことでしょう。感謝を知っている人だから人を幸せにできる、幸せになれるから誰もが応援してくれるという好循環に身を置くことができるのも、やはり感謝するところから始まります。だからこそ、感謝することを本当に大切にしているのです。

座右の銘

諦めない心

 想い続けることが、その後のチャンスを引き寄せます。私はそれを経験し、実感しました。バッグひとつで群馬にやってきて、仲間も情報もなければ借金もあって苦しい状況でしたが、自分をもっと信じられるように、毎日努力を重ねてきました。諦めない限りは、絶対に目指す方向に少しずつ進みます。やりたいことがあるのであれば、本気でやりたいと想い続け、あきらめない心を持つことが本当に大切です。

将来の夢、志

シリコンバレーで感じた「世界的なビジネス」と「ピザ屋のオヤジ」の共通点

 私は、群馬イノベーションスクールの一期生として、シリコンバレーの見学に行きました。JINSの田中仁社長が、「他の参加者と共有する時間がいいんだよ」とおっしゃっていましたが、ずっと行動をともにして部屋まで一緒だった職人醤油の高橋万太郎社長をはじめ、まさに「仲間たちと共有する時間」が大きな財産になりました。

 シリコンバレーを見学し、講義を受ける中で発見したことがあります。それは、「世界を相手にビジネスをする方」と、一方で前橋市に一店舗しかない「ピザ屋のオヤジ」が考えていることがまったく一緒だったということです。

 私が感じた共通点は、お客様が便利に感じてくれるか、喜んでくれるか、価値を感じてくれるかということです。「お客様を喜ばせること」に対して、自分の持ち前の技術でどうやって勝負していけるかということに気付くことができました。

 

海外進出を目指して、「ハピネスの輪」を広げていきたい

 シリコンバレーでの経験を通して、私は国内だけでチャレンジするのではなく、国外でチャレンジしたい想いが強くなりました。今後、人口の減少が予測される日本だけにとどまらず、海外にも群馬発の「ハピネスの輪」を広げることに挑戦していきたいです。

これから創業に挑戦する人に一言

お客様の喜び、驚き、感動を想像して「ワクワクしながらサプライズ」を仕掛ける

 仕事は、やらされていると感じると、ワクワクしながらサプライズを仕掛ける心がなくなっていきます。だからこそ、私はお客様にちょっとしたイタズラを仕掛けて、ビックリしてもらえる空間をつくることを意識し、スタッフと一緒に楽しみながら仕事をしています。それは、お客様が喜ばれるのはもちろん、経営者としては最高に気持ちいい瞬間です。

 ぜひ、創業に向けて「誰のために?何のために?」を頭の中に置き、お客様がどういう喜び、驚き、感動があるのかを想像して、ワクワクしながらサプライズを仕掛けてほしいです。

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