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創業者インタビュー

  • 2016/06/20 UP

    category:宿泊業、飲食サービス業

    HOATEA

    狩野 光洋 氏

    "毎日「いい塩梅」 で楽しめる紅茶を広めたい"

事業紹介 創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 
将来の夢、志 これから創業に挑戦す… 

事業紹介

HOATEAでは、紅茶の開発やブレンドを行って販売しています。また、「馬場川通り紅茶スタンド」という喫茶のついた店舗を運営しています。

創業のきっかけ

 前職を退職する際に、就職と創業の2つの選択肢を考えていました。年齢的なこともあり、一度くらいはやりたいことにチャレンジしたいという思いがあって、趣味の延長線上から紅茶の勉強をスタートしました。はじめは都内の紅茶メーカーが行っている紅茶教室に通い、やがて神奈川県藤沢市にあるプロ向けの紅茶教室にも1年半ほど、月1回のペースで通いながら、独自で研究を続けていました。 

 独自で研究を進めていくにしたがい、紅茶を皆さんに広めたいという想いが強まってきました。中でも、地元である前橋市、群馬県で広めていけたらと思い創業しました。

事業が成功した理由

敷居を下げ、一般のご家庭で紅茶を

 紅茶の業界というと、どうしても紅茶マニアの方々に対する方向性が強くなってしまいがちです。しかし、一般のご家庭で皆さんに飲んでいただきたいという思いから、私は紅茶の開発を始めています。最近は、ご自宅で気軽に紅茶を飲まれる方が増えてきたと感じています。

 日常的に飲んでいただくため、店舗でも紅茶の敷居を下げる取組に力を入れました。ポットで紅茶を提供すると、敷居が高く感じてしまうお客様が多いように感じたので、1杯だけさっと飲んでいただけるように、あえてカップで提供しています。

 

イベントを通して、紅茶を再発見!

 一般のご家庭で紅茶を飲んでいただくために、様々なイベントや販売会などもしています。イベントでは、普段のお店の雰囲気とは違った形で、お客様に楽しんでいただけていると思います。紅茶に興味がなかったお客様でも、イベントということで紅茶を飲んでいただき、「おいしかった!」といって、茶葉を買っていただけます。きっかけこそ違いますが、日常的に紅茶を飲んでいただくというライフサイクルは、少しずつながら、できあがってきたと感じています。

 

個々に魅力を深める紅茶教室

 さらにお客様に紅茶の魅力を伝えるために、イベント性を持った紅茶クラブとプライベート型レッスンを中心とする紅茶教室を行っています。 

 紅茶クラブでは、紅茶教室はもちろん、私が台湾によく行くことから、台湾茶の会などと積極的に交流会を行っています。紅茶を飲みながら紅茶の話題に花を咲かせ、そこからいろいろなつながりが生まれていると感じています。

 プライベート型レッスンでは、お客様の希望に合わせてお一人からお友達同士まで、開店時間の前後に行っています。このようにニーズに合わせて、紅茶教室も2種類に分けて実施することで、好評をいただいています。

失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

長期間、遠方まで通って紅茶の勉強を

 一番の苦労は、群馬県内に紅茶を本格的に学べる機関がなかったことです。全国的に紅茶の勉強ができるところは、ごく少数で限られています。私も都内に通って勉強していました。その後のブラッシュアップとして、神奈川県藤沢市まで通わなくてはなりませんでしたので、体力的にも精神的にも辛い時間となりました。しかし、紅茶は好きなことだったので、その気持ちだけで乗り越えることができたと思います。今では、私が紅茶教室を始めることによって、これから北関東近県で紅茶を学びたいという方には環境が整ってきたと思います。

 

口コミとネットで、とにかく知ってもらいたい

 創業当初は、ネットショップから始め、ブログとツイッターを活用して知名度を上げました。これらを通して、仲良くなった方から注文をいただき、インターネットを通じてその情報を拡散してもらって、次第に広まっていきました。

 ブログでは、いずれ紅茶で起業することを目指しているということを中心に、普段のことも含めて、私を知ってもらう形で発信を続けました。やはり口コミやインターネットでの情報の広がりは大きな存在でした。

 

実店舗とネットショップの違いから

 実店舗を始めてしまうと、メインが実店舗になってしまいます。そこで出てくる仕事は、一人だとものすごく多くなります。それに加えてネットショップに力を入れるというのは、当初思っていたよりも難しかったです。そのため、現在はネットショップの方は休ませていただいて、実店舗の運営に注力しています。

 特に店舗に切り替えた時に、お客様がまるっきり変わったように感じました。ネットショップのお客様と実店舗のお客様では、その対応の違いに難しさを感じました。違いの大きさに戸惑い、両立することは難しいと割り切って、ネットショップは若干諦めて休ませていただいています。

座右の銘

「いい塩梅」

 

 あまり座右の銘で使う言葉ではないかもしれませんが、ちょうどいい加減というものを気にして、「いい塩梅」を座右の銘にしています。

 紅茶も突きつめていけば「究極の1杯」に辿り着きます。しかし、それは本当に特別な時にしか飲まないのではないでしょうか。私は、「究極の1杯」よりも、「毎日の美味しい1杯」のほうが大切だと思います。私の紅茶もそのあたりを特に意識していて、普段皆さんに飲んでもらうにはどういう茶葉で、どのくらいの分量がいいのかということを考えています。こういうことが「いい塩梅」のひとつなのかなと思っています。

将来の夢、志

時代の流れでビジネスプランを修正

 元々、県実施のビジネスプランコンテストに取り組んでいたときは、いろいろと迷いもありましたし、方向性もたくさん持っていました。事業形態として、チェーン店などのように同じモデルで店舗を増やしていくこともできると思いますが、今はそれに対して興味が薄れてきました。大手企業があれほどまでに苦しむスタイルが、時代の流れに合うのだろうかと思うところもあり、ビジネスプランコンテストの頃からは考えが変わってきました。

 

オール群馬産、HOATEAブランドを目指して

 今は、いつか私のブランドの紅茶をつくりたいと思っています。渋川市子持では、群馬県の茶畑から採れた茶葉を使ってお茶をつくっておりますが、残念ながら子持はお茶の産地としては認められていません。当面は、群馬県内にあるお茶の産地を守ることを考えながら、紅茶を通して話題性を作り、一番は緑茶を売ってもらえたらと思っています。群馬県にはお茶がないと思われているところを、私の紅茶を通して「群馬にはお茶もあるんだよ!」とPRするきっかけづくりになればと思っています。

 いずれ、前橋の空いている田畑に茶畑をつくり、そこから私のオリジナル紅茶なども販売できるようになればという夢を描いています。

これから創業に挑戦する人へ一言

あくまで「自分に仕事をつくる」

 私もまだまだ成功しているわけではありませんが、私がこの馬場川通り紅茶スタンドを始めるにあたっても、特にお金をかけたわけではありません。ほんの少しだけ人生を豊かにしたくて飛び出しただけであり、私は自分が創業したというイメージをあまり持っていません。どちらかというと、自分に仕事をつくるという言葉が合う気がします。

 

肩肘張らずに、やれることを一歩から

 ビジネスにはいろいろな形があると思います。単に事業や会社を大きくしていくということではなく、自分にあった創業形態を考えることも大切です。本当に肩肘張らずに、起業しているというと、「ビジネスやっています!」というようなイメージが付きまとうと思いますが、分からないことは分からないということが一番です。

 まずは大きくしたいということではなく、「やれることを一歩目」という形で踏み出してみてはいかがでしょうか。

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