まずは創業支援センターまで TEL:027-265-5013 

創業者インタビュー

  • 2016/05/24 UP

    category:卸売業、小売業

    WILD CLAFT SHOP 縁

    日下部 早美 氏

    "自然栽培農産物と消費者の健康とのご縁づくりを"

    http://www.kenkodo-en.com/

事業紹介 創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 
将来の夢、志 これから創業に挑戦す… 

事業紹介

 WILD CLAFT SHOP 縁では、体内のデトックスとしてファスティング(短期間の断食)指導と、無農薬・無除草剤はもちろん、有機肥料も含めて肥料を施さない「自然栽培」で育った農産物、それらからつくられた加工食品等を取りそろえています。

 また、「縁家fe」では、「友人の家に遊びに行く」をコンセプトとして、靴を脱ぎ、リラックスしながらおしゃべりを楽しむ時間、さらに心を癒し体に優しいお食事を提供しています。

創業のきっかけ

健康に関して高い意識の家庭で育つ

私の父は、私が子どもの頃から年に2回、水分だけを摂る昔ながらの過酷な断食をしていました。お米のかわりに玄米ご飯を食べ、健康に関して高い意識を持つ家庭に育ったこともあり、私が健康に関して興味を持つことは、ごく自然なことでした。

主人の父も、東洋医学や東洋哲学に造詣が深く、その点では主人も私も元々慣れ親しんでいたことでもありました。

 

「奇跡のリンゴ」木村秋則さんとの出会い

偶然、「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんの本に出会いました。また、ある講習会に出た時に、こちらでも木村さんが取り上げられていました。このような経緯があって、木村さんの講演会を聴きに行きたいと思い調べていたところ、木村さんが広めている自然栽培の栽培法を学ぼうというNPO法人を見つけました。少しでも木村さんに近づければという思いから会員登録したところ、早々に講演会があるのでいかがですかというお話をいただきました。

 

自然栽培の魅力と苦労への気付き

宮城まで講演会に行き、講演会後の懇親会では木村さんだけではなくて、宮城の農家の方々との交流がありました。その時に、農家の方が自然栽培に真摯に向き合ってがんばっている姿、一方でその努力がなかなか報われずに大変ご苦労されている姿を知りました。栽培方法ひとつとってもご苦労され、さらに農協さんとは逆行している栽培方法になりますので、販路が見いだせないでいる現状を知りました。

 

自分で出来るお手伝い、販路をつくる

本当にリスペクトしている木村さんはじめ、そこに関わっている人たちの思いに共感して、なぜ木村さんがその栽培方法を伝え、広めようとしているのかに気付くことができました。

それであれば、私も販路という立場で、木村さんや自然栽培に取り組んでいる農家の方々をお手伝いしたいという思いから、元々父が整体をやっていて半ば物置状態になっていた今の店舗で創業しようと決意しました。

事業が成功した理由

自然栽培の農産物を求める消費者の声

まだ成功したというには程遠いと思いますが、このお店をオープンして間もない頃から、「こういうところができてよかった!」という声をいただきました。それほど多くのお客様がいらっしゃったわけではありませんが、中には「なんとか辞めないで続けてね」とおっしゃる方もいました。こういった声をいただけて、この事業を始めてよかったと思いました。

 

体調を崩した方でも食べられる農産物

自然栽培の農産物を扱うお店ですから、体調を崩されている方、お子さんがアトピーで大変な思いをしている方もよくいらっしゃいます。果物を数十年食べることができなかったお客様が、このお店の果物であれば食べられるといって買ってくださいました。このような声がある限り、そう簡単に辞めるわけにはいきませんね(笑)。

失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

農家さんとのつながりと品物の確保

創業当時は、品物を確保することにとても苦労しました。ある程度の準備段階で、県内の農家さんとはつながりを持っていましたが、結局は県内の農家さんだけだと、育てている農産物も出荷する時期もほとんど同じになります。群馬県でつくっていない農産物をどのように確保するか、時期がズレているものを確保するのは難しさを感じています。オープンしてから1年過ぎましたが、これは未だに苦労していることです。

 

横のつながりをさらに広げたい

横のつながりをつくるために、東京で年に一度、自然栽培の勉強会に参加しています。積極的に参加していかないと、やはり横のつながりを広げていくことが難しくなります。値段の高いものを仕入れて商売をすれば、もう少し楽に商売ができるかもしれません。しかし、そうするとお客さんに高いものを提供することになりますので、どうしても躊躇してしまいます。

座右の銘

「難の無い人生は無難な人生、難有る人生は有難い人生」

 

これは、全聾の銀座のホステスさんの著書で出会った言葉です。私自身も本当に波乱万丈な人生だったこともあり、ちょうど彼女の本を読んだ時に、スッと心に入ってきました。

将来の夢、志

自然栽培の農産物のお店を増やしたい

将来の夢の第一歩としては、自然栽培でできた農産物のお店をたくさん持つことです。農産物を安定して供給するには、慣行栽培に頼らざるを得ません。しかし、その中でも自然栽培で出来た農産物を、私たち消費者が簡単に選択して買うことができるようになればという思いがあります。

自然栽培は、有機栽培などと比べても、お金のかからない栽培法になります。栽培法こそ、いろいろとありますが、自然栽培や有機栽培に取り組んでいる方がひとつになって、健康にいい野菜をさらに普及していけたらと思っています。理想は、慣行栽培と自然栽培等の農産物が、半分ずつになることですね。

 

魅力を知っていただくための活動を

現在、群馬県内では5軒ほど、自然栽培の農産物を取り扱っているお店があります。自然栽培の野菜を知っている方は知っていると思いますが、まだまだ群馬県内でもそういうお店があることを知らないと思います。自然栽培の農産物を取り扱うお店を増やしていくためにも、まずは消費者の皆様に自然栽培の農産物のよさを知っていただくような行動を起こしていきたいと思います。

同時に、日本では食は安全だと思われていますが、日本は先進主要国の中でもとりわけ農薬に無知な国、無頓着な国だと言われています。しかし、木村さんのように素晴らしい栽培方法が日本にはあって、それを広めようと活動している方々がいるのです。その活動やその栽培方法でつくられた農産物の素晴らしさについても、ひとりでも多くの消費者の皆様に知っていただければと思っています。

 

食育を通して、自然栽培の農産物を身近に

また、現在は原因不明の病気が増えてきたように感じます。原因としては環境問題であったり、ストレスであったりすることもあるとは思います。とはいえ、その中にひとつに食というものの影響があると思います。例えば、アトピーといっても、今の高校生くらいの世代では、アトピーの子がいるのが当たり前なので、そんなに特別なことだと思っていないのでしょう。

同じ若い世代でももう少し年上、これから結婚するくらいの人やおなかにお子さんがいらっしゃる人たちに、自然栽培の農産物のよさを教えていきたいです。実際に今年は、産婦人科などをあたって、母親学級などを通して、食の話ができたらいいなと思っています。

これから創業に挑戦する人へ一言

うまくいかないことをどうするかも楽しみに

もし、創業したいと迷われているのであれば、理由はどうあれやってみたいという気持ちが強いのだと思います。そういう意味では、思い切ってやってしまうことによって、その仕事を通じて日々楽しめると思います。もちろん、自分で事業を進めることによる苦労も多く、勤めている時とは違う苦労もあります。思うように収入につながらないこともありますが、うまくいかないのであれば、どこをうまく活かそうかと考えることも楽しみの一つとしてください。

 

いい成果を次のエネルギーにつなげて

自分の考えを実行していい成果が得られた時には、それが次のエネルギーにつながっていきます。失うものがあるかもしれませんが、別の何かを得られることは確実であり、私にとっては得るものがとても大きかったです。挑戦する機会があれば、自分自身の成長にもつながりますので、ぜひ挑戦していただきたいです。

ページトップへ