創業者講演会(創業者創出ミーティング)

  • 2019/02/12 UP
  • category:サービス業(他に分類されないもの)
"僕らはどう生きるか"

2018年12月12日(水) 大泉高等学校 にて


サンダーバード株式会社 代表取締役

山根 洋平

https://www.thunderbird.co.jp/

事業紹介 創業のきっかけ 創業して良かったこと 創業して良くなかった… 創業に必要なスキル 
若者へのメッセージ 
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  • 事業紹介

 サンダーバード株式会社では、ドローンやVRなどの最新技術を取り入れながら、ITと福祉を融合させ、障がいのある方、病気の方などの学習・就労・生活の質を向上させることを事業目的にしています。

 プログラミングを体験できる教室やドローンを活用した空撮、3次元測量、また、車いす目線の観光情報サイト「UNIQUS」を運営しています。その他様々なイベントを開催しています。

 私個人としては、会社の代表を務めながら、東日本ドローン協会の代表理事も務めています。

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  • 創業のきっかけ

 パソコンが好きだったため、高校を卒業しIT関係の会社に就職しました。20歳の時、知人に誘われプログラマーの道へ進みました。そこでは10年間勤め、WEBアプリの開発やシステム開発を行いました。

 30歳で会社の新規企画を任され悩んでいた時、聴覚障がい者のためのSOSカードに出合いました。その時始めて、世の中の聴覚障がい者の方は、病院に行くだけでこんなに大変なのかと知りました。また、県立ろう学校を訪問した際、女子生徒が痴漢にあっても声が出せない、という話を先生から聞きました。スマホで同じ電車の人に助けを求められたら、しゃべれなくてもいいな。そんなことを考えた時に、ITで何とか出来る人たちがいる。障がいそのものに対して、ITが全然行き届いていないと感じました。

 周りを見渡すと、バリアフリーの情報が圧倒的に不足していることがわかったので、バリアフリーの情報をまとめたWebサービスを考えました。FAAVO群馬のクラウドファンディングを活用したところ、3ヶ月で100万円以上が集まりました。その後、このプロジェクトを持って独立、創業しました。社会や地域の課題に新しい手法で取り組み、ビジネス的手法でその解決にあたる人を「社会起業家」と言います。今になって考えると、私のやろうとしていることは「社会起業家」に当てはまるのかなと思います。

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  • 創業して良かったこと

 良かったことは5つあります。1つ目は、自分の時間が思い通りに使えるところです。もちろん管理は大変ですが、柔軟に働くことができます。2つ目は、やった分の成果がでやすいところです。会社に所属して働いている時は、自分の成果が見えにくく、これだけやっているのになぜ?と悔しい思いをしたこともありました。創業した今は、やった分だけの成果が跳ね返ってくることを感じます。3つ目は関わる人の層が変わるところです。サラリーマン時代と違い、社長と関わることが多くなりますが、それはすごく刺激的です。自分自身の内面を鍛えることができます。4つ目は、好きなことができるところです。「好き」が仕事になると、他の人より詳しくいたい・負けたくないという気持ちになります。だから、それに対しての努力が苦痛じゃなくなります。誰かに言われてしかたなく勉強することと、好きなアイドル・ドラマ・映画のことを知ることは全然ベクトルが違いますよね。モチベーションも変わってきます。5つ目は、自分の気に入った仲間で団結できるところです。会社に所属していると、合わない人、苦手な人、いじめてくる人がいるかもしれません。でも自分が社長なら、自分の気に入った仲間・会社に合う人だけで構成できます。職場における人間関係はすごく重要ですから、大きなメリットだと思います。

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  • 創業して良くなかったこと

 サラリーマン時代と比べると、愚痴を言い合える相手が変わり、減ります。例えばスタッフには、売上の悩みなんて相談できませんよね。そうすると、相談できる相手というのは同じ悩みを抱える社長しかいないんです。社長はとても孤独です。また、安定収入の確保は自分次第です。でも私は今、毎月の給料を補償するからサラリーマンに戻るか、と言われてもたぶん戻らないと思います。それは、本当に自分のやりたいことをできる方が、自分に合っていたからです。

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  • 創業に必要なスキル

 創業に必要なことは、「気持ちと意志」です。私は普通科の文系で、活字も読まない、貯金も無い、人脈もない。逆に言うと、気持ちしかありませんでした。でも、ITと福祉でやっていくという気持ちだけはずっと持っていましたし、今もそれは変わりません。

 弱肉強食という言葉があるのに、なぜ弱いウサギやネズミが生きているのでしょう。それは、世の中が力の強い・弱い、勉強ができる・できないだけではないからです。それもあるけど、それだけじゃない。いかに「環境に適応できるか、環境を変化させることができるか」が重要です。

 私は専門学校を出たわけでもありませんし、勉強もできません。じゃあプログラマーとして生き残るには何ができるのか、他人にないものは何だろうと考えた時に浮かんだことが、コミュニケーション能力です。プログラミングが得意な人は、コミュニケーションが苦手な傾向があります。自分はプログラミングの能力はそこそこだけど、コミュニケーション能力があります。そこで、自分がうまくクッションになるような立場を築こうとしたら、成功することができました。そこで必要とされるようになりました。また、ぽんっと入った場所を、自分にとって居心地のいい場所に変える。誰を動かせばどうなるのか、周りの人間関係や自分の置かれている立場を考えます。自分が環境に適応しながらも、周りも自分が居心地のいいものに変えていくのです。

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  • 若者へのメッセージ

 創業は特別なものではなく、働き方の1つです。優劣もありません。でも、自分の思いがきちんと届けられるのが創業かなと思います。

 失敗は恥ずかしいことじゃありません。大事なのは挑戦したかどうかです。挑戦しないことが一番良くないことです。やれるチャンスがあったのにやらなかったのは、ある意味失敗です。挑戦せずに後悔することと、挑戦して反省することとどっちがいいでしょうか。私は反省の方がいいと思います。後悔はどんどん大きくなっていきます。まず挑戦して、失敗したら反省すればいい。そういう習慣をつけることが大切です。そして、人の失敗を笑わないこと。みんな「はじめて」があったし、これからもあります。

 1日24時間の中で8時間寝て、8時間学校や仕事に行ったりすれば、自由になる時間は8時間しかありません。90歳まで生きても30年は寝ていることになります。そう考えたら、ものすごく人生は短いです。だから、嫌いな人のことを考える時間や、答えの出ない悩みを考えるのはいったんやめにしませんか。答えが出ないことを分かって悩むなら、その時間はもったいないです。自分の時間は、自分や自分の大切な人のためにつかってほしいと思います。

 超少子高齢化になる中、皆さん一人一人の力が目立つ時代になってきました。是非、自分の力で考えて、選んで、捨てて、生きていってほしいです。

 

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