創業者講演会(創業者創出ミーティング)

  • 2019/02/04 UP
  • category:サービス業(他に分類されないもの)
"ピンチをチャンスに変え創業する"

2018年3月13日(火) 前橋青陵高等学校
2018年10月11日(木) 伊勢崎興陽高等学校 にて


合同会社Armonia 代表 

角田 真住

http://scarf.co.jp/

事業紹介 創業のきっかけ 創業にむけた取組 創業後の苦労 創業は目指す社会をつ… 
チャレンジする大切さ 
  • ――――
  • 事業紹介

 合同会社Armoniaは2016年、脱毛症の女性が生きやすい社会を目指して創業しました。髪を失った女性のためのヘッドスカーフ事業を展開しています。2017年にはグッドデザインぐんまコンセプト特別賞を受賞しました。また、脱毛症の女性と社会の接点を作り出すため、Alopecia Style Project Japanを立ち上げました。髪のない女性の美しさを訴求し、イベント開催などを中心に活動しています。

ページトップへ
  • ――――
  • 創業のきっかけ

 子育て中の36歳の時に多発性円形脱毛症を発症しました。治療を受けても全く効果がなく、日々症状は進んでいきました。半年経った頃には、3分の2程の髪を失いました。帽子では隠せないし、カツラは外れてしまうかもしれないという不安からきつくしめがちで、ちくちくしたりかゆかったり・・・とても不快です。友人は私の前で髪の毛の話を一切しなくなりました。優しさでしょうけど、かわいそうな人扱いがとても息苦しかったです。そんな時、スカーフをまいてみたら、友人に「おしゃれだね!かわいいね!」と声をかけてもらえました。それまで、清潔であればいい・動きやすければいいと思っていましたが、このスカーフだったらこのスカートかな?このイヤリングかな?と、ファッションを楽しみたいと思うようになりました。とても気持ちが前向きになっていきました。そして、同じ症状の人にも同じ気持ちになってもらいたい、と思うようになりました。これが創業のきっかけであり、私のエネルギーです。これで会社をつくったら絶対に喜んでもらえる!と思いました。

ページトップへ
  • ――――
  • 創業にむけた取組

 創業のことは何も分かりませんでしたが、分からなかったら教えてもらおう!と「群馬イノベーションスクール」に入りました。周りは社長や経験のある方ばかりで、ただの主婦だった私はビジネスプランもなく、思いだけで、何とか吸収しなくちゃ!と工夫して頑張りました。皆さんよく、「予習復習は大切だ」と言われませんか?私は社会人になってやっと身にしみました。本当にとても大切です。授業では、絶対に予習する、質問する、一番前で授業を受けると決めていました。自分の分からないところを明確にしてから授業に臨み、講師の息づかいや目線から、何を伝えようとしているのか感じとろうとしました。

 その時にできた仲間の助けもあり、群馬イノベーションアワード2015(第3回)ではビジネスプラン部門一般の部で入賞することができました。

ページトップへ
  • ――――
  • 創業後の苦労

 実際に事業を行おうと思ったら、「資金」「経験」「人脈」という壁がありました。まずはお金が必要です。悩んでいると、友人からクラウドファウンディングを紹介され挑戦することにしました。しかし、目標金額140万円を事務局に伝えると、絶対に達成できる金額ではない、50万円位になりませんか?と反対されました。同時に生産してくれる工場を探しましたが、製造が複雑なこと、注文できるロット数がごくわずかなこと、アパレルの知識も無いことから何件もの業者さんに断られる日々が続きました。そんなとき、Facebookのみでつながっているデザイナーの知人に助けられ、何とか引き受けてくれる業者さんが見つかりました。それは地元群馬県の中でも特に織物で有名な、桐生市の業者さんでした。 しかも、シルクの生地を作ってくれるのは、同じく群馬県の碓氷製糸組合。そこで作られるシルクは、なんと世界で唯一ホルマリンを使用していない、とてもきれいな水で作られたものです。クラウドファウンディングもたくさんの方がSNS等でシェアしてくださったおかげで、目標金額を上回る252万円に達することができました。

ページトップへ
  • ――――
  • 創業は目指す社会をつくる近道

 多発性脱毛症は原因が分かっておらず、誰でも発症する可能性があります。でもなぜ馴染みがないのか?それは隠しているからです。髪のないことがコンプレックスではなく、個性として受け入れられていったら良いなと思います。私にとって創業は、自分の目指すもの・目指す社会をつくる近道だと思っています。

 私は「脱毛症」を、ヘッドスカーフをアピールするために使っています。また、私や私の活動を通じて、偏見や差別のない社会にしていきたいと思っています。そう考えたら、私にとっては強みです。視点を変えて、持っているものをどう活かすか考えたときに、自分の資質を最大限活かせるのだと思います。

ページトップへ
  • ――――
  • チャレンジする大切さ

 私も病気になった時、創業を決意した時、とても不安でした。漠然とした不安というものはどんどん大きくなっていきます。でも具体的に行動を起こすと、問題がクリアになっていきます。モヤモヤしたものの姿がはっきりして、今しなくてはならないハードルが見えてくるのです。その時、不安や恐怖はただの「課題」になります。

 ある時、病院にパンフレットを置きたいと交渉したら、1日あたり5万円出せますか?と言われたこともあります。こんな風にめげそうになることはたくさんあります。でも自分のやりたいことだったら、じゃあどうする?と考えて、違う一歩が踏み出せると思います。「課題」を明確にしていくんです。その時は他の方に声をかけたらどうだろうと思い、いろんな方に声をかけると、パンフレットを置かせていただくことができました。

 動いてみないと何も始まりません。そして、チャンスの神様は前髪しかありません。だから思い切ってチャレンジして、不安を課題に転換してください!

ページトップへ