創業者講演会(創業者創出ミーティング)

  • 2019/07/18 UP
  • category:サービス業(他に分類されないもの)
"常識にとらわれない創業を"

2019年7月18日(木) 吉井高等学校にて


株式会社花助 代表取締役社長

小林 新一 

https://www.hanasuke.jp/

事業紹介 創業のきっかけ フラワーコンシェルジ… 創業してよかったこと… 若者へのメッセージ 
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  • 事業紹介

 どの花屋に頼んでいいか分からないお客様に対して、代わりに全国の花屋を厳選し、失敗がないように花贈りをトータルサポートするフラワーコンシェルジュサービスを行っています。お客様が花屋を選ぶ時の不安を安心に変える、というビジョンに沿って事業を行っています。

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  • 創業のきっかけ

 バラの栽培農家の跡取りとして生まれ、農業高校、農業短大に進学しました。学生の頃、自分はこの先何を武器に社会で戦っていくのだろうと考えたとき、計算やパソコンはとても苦手でした。でも、独創的なアイディアや実行力、リーダーシップがあることに気がつきました。そのため、自分の強みを生かすには起業することが合っているのではないか、自分らしく生きられるのではないか、と考えていました。
 家業を継ぐため海外に留学し、その後ホームセンターのバイヤーを経験する中で、今更他の業界に行ったところでリーダーにはなれない、自分には花の道しか無いと気付きました。そこで、経験や情報量は他の人には負けない、ということを意識していました。しかし、すぐに花屋がスタートできたわけではありません。
 何か始めようと思いましたが、お金が無かったので、まずはお店を持たずにケーキ屋さん6店舗と契約し、千円程度のアレンジメントや観葉植物を卸していました。その縁で、あるお菓子屋さんから栃木県の佐野市に大きなお店を出すので、そこに花助さんも出店しませんか?というお声掛けをいただきました。失敗しようがなにしようが、チャンスは生かさなきゃいけない!と佐野市に1号店を出しました。
 その後、またお話をいただいて、今経営している前橋市のお花屋さん「花助」を開店しました。創業直後は、夜の街の人たちをターゲットにし、夜24時まで営業していました。差別化したことにより注文はたくさんいただけましたが、お金の回収が大変でした。また朝4時起きで埼玉の市場へ行って仕入れをしていたので、肉体的にも大変でした。
 いつまでも夜仕事をして、お金を貰えず、怖そうな人達を相手にしているのはとても嫌でした。スタッフも皆辞めていきました。このビジネスモデルをどうにか変えたい・・・そう思い、フラワーコンシェルジュサービスを始めました。

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  • フラワーコンシェルジュサービスのきっかけ

 東京に花を贈りたい、札幌や大阪に花を贈りたいという注文をいただくことがあります。私自身では送れないので、フラワーネットワークのシステムを使って東京の花屋さんや札幌の花屋さんなどに依頼していました。しかし、ミスがものすごく連発しました。例えば、結婚式のお祝いのお花を贈ったのに、向こうの花屋さんがお葬式の花を届けてしまった、というような商品間違い。私が小林「新一」という名前を伝えたのに、向こうの人が間違えて小林「新二」にしてしまった、というような筆耕内容の間違い。何月何日に花の依頼をしていたのに、向こうの人がすっかり忘れて届けなかった、というような花の届け忘れなど・・・。
 これが個人間で起きるのも大変ですが、ビジネスシーンで間違いが起きてしまうともっと大変です。相手先の社長さんの名前をお花屋さんが間違えてしまって、向こうの取引先の社長から呼び出される、ということはよくある話です。適切な花屋を選ばないと、良かれと思ったお花でビジネスが停止することもあります。
 しかし、東京や札幌、大阪のお花屋さんにしてみると、たまたま群馬の花屋から、お花の注文の依頼を受けただけです。向こうからしてみると、間違えても間違わなくても別にどっちでもいいやという考え方になっていたんですね。私に注文をくれたお客さんは、当然私に怒りますが、向こうのお花屋さんにしてみると、自分達が直接怒られるわけではありません。このくらいのミスどうでもいいでしょって感覚になっていたんです。
 そこに私は、非常にストレスを感じていました。花屋の私でさえ、全国の花屋の良し悪しが分からないのであれば、一般のお客様には、なおさら分からないのではないか・・・。お客様自身で、各地域・用途ごとにホスピタリティーが高く、技術力の優れた花屋を探すことは難しいのではないか・・・。そこで、私自身が全国を回り、現在160店舗弱のお花屋さんのネットワークを作りました。

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  • 創業してよかったこと、苦労していること

 創業してよかったことは、考えた事は実行出来るところです。自分自身が責任を取ればよいので、自分で会社の未来を思い描いて、どんどん実行できます。また、とんでもないことを考えても大丈夫です。小さい頃はもっと夢を持て、と言われることが多かったと思いますが、ある程度の年齢になってくると夢みたいなこと言っているんじゃないと怒られます。しかし、ビジネスを行っていると、夢が小さいと怒られることがあります。リミッターをかけて考えるよりも、とんでもないことを考えている方が、思わぬ発想が出やすくなります。
 また、苦労していることとしては、これが良いとか悪いとかではないのですが、仕事のことは365日24時間頭から離れません。また、お金や人の心配は常にしています。

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  • 若者へのメッセージ

 ビジネスプランというのは「誰に対して、何を提供する目的のビジネスプランなのか」を明確にすると、分かりやすくなります。加えて、自身の体験をきっかけとしたプランの見せ方は、訴求力があります。
 とにかく常識にとらわれずに、頭を柔らかく、柔軟な発想をもって、ビジネスプランを作ってください。簡単そうで難しい事だと思います。ついつい、常識に縛られてしまいますし、こんなこと言ったら恥ずかしいだとか、そんなこと出来る訳ないだろう、とかって人から言われてしまうのではないかと思ってしまいます。しかし、他の人から見て「そんなの無理だ」、と反対されれば反対されるほど、リアルなビジネスっていうのは成功確率が高くなってきます。逆に周りの友達から、「それいいね」、という賛成が多いビジネスプランというのは、もう既に世にあったり、エッジが全然立っていなかったりするので、世の中の人達のハートに刺さることが少ないのです。むしろ9割の人が反対するビジネスプランが成功すると思ってください。

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