創業者インタビュー

  • 2015/05/13 UP
  • category:卸売業、小売業
"そこに仕事があるから、情の連続を大切にして"

株式会社小林機械(館林市)  代表取締役

小林 良文 

http://www.kkmt.co.jp/

事業紹介 創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘  
将来の夢、志 これから創業に挑戦す… 
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  • 事業紹介

 

小林機械株式会社は、中古の工作機械を中心に販売しています。工具と機械、いずれも取り扱い、メンテナンスをはじめ、レンタル、修理、運搬、工作機械に関わるすべてのことを行っています。

 

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  • 創業のきっかけ

チャンスを求めて大阪から群馬に

創業を思い立った当時、時代はちょうどバブル全盛期でした。元々、実家で機械を扱っていたものですから、幼いころからずっと機械を見て育ってきた私は、もちろん地元の大阪地域での創業も考えていました。しかし、当時の大阪地域では、倉庫に必要な土地の価格が高騰していたため、ビジネスとしてなかなか難しいのではと思いました。そのため、地元ではない土地での創業を考えました。

ちょうど私の親戚が、館林に住んでいたこともあり、親戚を頼る形で見知らぬ群馬にやってきました。次第に群馬という土地に興味を持つようになりました。高校を卒業してから大阪で約2年半、機械の営業で経験を積み、それを活かして群馬で創業することを決意しました。

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  • 事業が成功した理由

機械は正直、だからお客様を第一に

口ではいくらでも機械のよさ、魅力を伝えようとすることができますが、それ以上に機械は正直なのです。お客様の事業に合った機械を販売することができなければ、とても残念な顔をされますし、逆にそれに合った機械を販売できれば、とても喜んでいただけます。お客様と一緒になって、必要な機械を探して、手をかけてメンテナンスし、お客様に販売した機械が、「うちの工場で稼働率ナンバー1だよ!」と言って喜んでいただけると、何物にも代えがたい喜びとなります。

 

機械を知り、機械と向き合う目標を

機械を知り、機械と向き合うことを求められる仕事でもありますので、社員が一人前になるには約3年の時間がかかります。自分がどれだけできたのか、次の目標は何か、それをだれの目から見ても分かるように、チェックシートを運用しています。また、毎日20~30分程度、朝礼を行っています。朝礼では、商談の動きなどを確認するだけでなく、それらに対する取り組み方や考え方に対しても話す時間を作っています。

 

LINEの活用で、社内環境改善へ

また、社内の連絡にはLINEを活用しています。特に40代以上の社員は、はじめのうちはLINEでのコミュニケーションに抵抗することもありましたが、一度馴染んでしまうと円滑にコミュニケーションを取ることができるようになりました。これにより、機械の修理状況の確認はスピードアップし、また商談のダブルブッキングなどのトラブルを減らすことができました。こういった新しい取組は、実際にやってみるまで成功するかどうか分かりませんが、積極的にやって行こうと思っています。

 

地の利を活かして、ビジネスチャンスをつかむ

関西の方に住む人は、群馬県について詳しく知っているわけではありません。しかし、実際に群馬県に私も驚きましたが、広大な土地が安く手に入ります。東京にも近く、交通のアクセスがよく利便性が高いことに気付きました。私どものように場所を使う物流業や製造業であれば、群馬県ほど適しているところは他にないのではないかと思います。もちろん私も、この利点を最大限に活かせたことで、さらにビジネスチャンスが広がったと考えています。

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  • 失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

見知らぬ土地で、飛び込み営業から

21才で大阪から群馬に来て、特に人脈を持たずに創業した私は、やはり人脈づくりから始めなくてはならない状況でした。大阪で培った営業の経験を活かして、見知らぬ土地で飛び込み営業から始めていきました。

突然、関西弁の21才が飛び込み営業にやってくるので、館林のお客様の中には驚かれる方も少なからずいましたね。今では、そのお客様と当時のことを冗談にして、笑い話にしていますが、何度となく足を運ぶうちに群馬という土地柄を理解し、その人間的な温かさに触れ、次第にビジネスに必要な人脈を構築することができたのは、今にもつながる大きな財産となりました。振り返ってみると、そういう点では、ビジネスとしてやりやすい環境だったのかなと思います。

 

時代とニーズに合わせた情報提供を

時代の流れに合わせて、お客様が機械を購入する際に参考にすることが変わってきました。私が創業した当時は、情報の収集や開示がそこまで盛んでなく、お客様も在庫としてある数台の機械から購入されていきました。しかし、今はインターネットを介して情報交換が盛んです。お客様も、全国的に求める機械の情報を収集することができます。したがって、競争相手が倉庫の中にあった機械から、全国の中古機械へと大きく変化しました。全国にある同じ機械から選ぶことができますので、こちらとしても機械の性能をちゃんと表して、多くの中から選んでいただける工夫をしています。

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  • 座右の銘 

「そこに仕事があるから」

 

私は、「仕事とは何ぞや」と、よく自分自身に問いかけます。仕事とは、情の連続です。

私たちを必要としてくださるお客様がいらして、「そこに仕事があるから」、私たちはその手助けをすることができます。お客様からしても、さらにお客様のお客様がいらして、「そこに仕事があるから」、その手助けができるわけです。

手助けの先には、必ずお客様が喜んでくださる顔があります。その喜んでくださる顔や情の連続を大切にしたいからこそ、お客様が喜んでくださるものを常に考えて、手塩にかけてメンテナンスし、これからも機械を販売していきたいです。

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  • 将来の夢、志

中古機械のイメージアップを

中古機械の市場は、今後さらに伸びる可能性があると私は考えます。まだまだ知名度が低いと思っていますので、中古機械のよさをさらに知っていただきたいと思います。中古機械といえば、性能面や保障面などで信用がなく、イメージが悪いと思われている事業者の方も少なくありません。そういった方々にこそ、私たちの中古機械を通して、これが信用できるものだというイメージを持っていただけたらと思います。

 

西日本や海外のお客様に目を向けて

また、今後は西日本や海外にも展開していけたらという夢を持っています。インターネットが普及して、情報が日本全国、特には海外から機械を買い取ったり、販売したりすることも、少しずつですが増えてきました。関東近県ではケアできるトラブルなども、遠方にあることでその機会を失うことが、残念ながらあるのが現状です。そういった遠方のお客様にも、関東近県と同じように接していけたらという思いがあります。

 

「ものづくり」の強い味方でありたい

群馬を始め、ものづくりに携わる事業者が、高額な機械・設備の導入に躊躇することによって、せっかくの好機を失ってしまうことは、広い視点で考えてとても大きな損失です。私たちは、中古機械の販売だけでなく、機械が必要なお客様が必要な時だけ機械を活用していただけるように、機械のレンタルや時間貸しといったサービスを始めました。すべては、群馬県から日本全国のものづくりに、中古機械を通してどんどん貢献していきたいという思いです。

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  • これから創業に挑戦する人へ一言

アクセスのよさと広大な土地を活かして

群馬県は立地条件がよく、首都圏や北信越、東北などへのアクセスが抜群です。また、首都圏などと比較して広大な土地を安価で手に入れることができるため、特に物流業や倉庫業にはメリットの大きい地域です。事業を拡大していく上でも、広がり方で優位に立てる地域だと思います。

また、私が創業した当時から時代が流れて、お客様の考え方も変わってきました。実際にモノを見て買うというよりは、情報を見て買う時代です。情報をどのようにお客様に伝えられるか、その情報を信用していただけるか、情報の活用方法にビジネスチャンスをつかむヒントがあるように思います。

ぜひ、創業にメリットの大きい地域で、ご自身の夢に向かってご活躍いただければと思います。

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