創業者インタビュー

  • 2018/03/27 UP
  • category:サービス業(他に分類されないもの)
"自身の経験を次世代に!痛みと悩みに寄り添って、活躍するためのサポートを"

まつばら接骨院 院長

松原 静男

http://matsubarasekkotsuin.com/

創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 将来の夢、志 
これから創業に挑戦す… 
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  • 創業のきっかけ

 中学から高校にかけて、部活動でテニスをしていました。その中で、痛みを抱えながら練習し、試合に出た事がありました。そのときの経験から、「身体について専門的な知識が持つ人に支えてもらえたら…」という思いが芽生え、医療の道を志しました。

 接骨院で働きながら、専門学校の教員としての指導、講習会やセミナーへの参加、市民マラソンでのボランティア活動を通じて、自らの専門的な知識や技術を高めるとともに、独立することを考えるようになりました。10年の実務経験を経て、学校が多く、地域スポーツが盛んな高崎市で接骨院を開業しました。

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  • 事業が成功した理由

同級生の父が身近なメンターに!経営者としての考え方を一から学ぶ

 経営者として未熟だった私の相談に乗っていただき、助言してくださった経営者の方の存在が大きいです。

 「サービスは顧客に喜ばれて安いものを」と考え、サービスの提供方法、販促活動など、付加価値を付けて分かりやすくサービスを提供するという、基本的な考え方や心構えを教わりました。院内で安らげる環境作りやプレゼントなども取り入れました。

 その経営者の方は同級生の父で、親同士もつながりがありました。私が独立するにあたって心配した両親が、その方にメンターになってほしいとお願いしたことを後から知りました。

 時には厳しい助言もあり、それを「やらされているとき」には、助言の意味を理解できませんでした。しかし、その助言を実際にやってみると本当に結果が現れるので、必死に食らいついていきました。

 創業初期の不安定な時期から成長するために親身になっていただいたことに感謝しています。あわせて、その方とのご縁をつないでくれた両親の心遣いもありがたく感じています。

 

 

痛みを抱えながらテニスに打ち込んだ日々、その経験を「子どもたちの支え」に

 中学から高校とテニス部に所属し、痛みを抱えながら練習に打ち込みました。どうしてもレギュラーを取りたいと思えば思うほど、身体からの悲鳴に耳を塞ぎ続けていました。

 一方で、身体のケアについて、「もう少し上手く付き合う方法があるのでは…」とも考えていました。故障した箇所が元のパフォーマンスを発揮できるようになるだけでなく、専門家とともに自分の身体と向き合うことで、故障する以前よりも更に良い状態にしたいというのが、プレイヤーとしての経験で学んだことです。

 今、スポーツに打ち込んでいる方にも、故障を抱えながら取り組んでいる方も多いと思います。学生時代の私のように、身体の不調を抱えながら、目標に向かって練習している方もいます。病院に行っても、医師から「休めと言っても、休まないから痛いんだ」と言われます。本人はやりたいのに、必ずしもその意思に沿った治療が行われないことも少なくありません。

 私自身も経験したこの痛みや悩みに共感し、少しでも本人の意思に沿いながらサポートするように心がけています。

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  • 失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

資金が苦しくなってからが「本当のスタート」、初心と感謝を忘れずに

 開業する以前から、ある程度は想定していたことではありますが、やはり開業当初の運転資金が不足しました。来院された方は、中学生以下が対象となる子ども医療保険など、治療に保険を利用することもできます。窓口ですべての治療費を頂くわけではなく、保険請求をかける必要があります。

 その資金が入るまでには半年以上かかってしまうことから、運転資金が不足することは想定していたのですが、「想像以上」に苦しかったです。

 ただ、自分のやりたいことに間違いはないという強い信念を持ち、それをブレることなく継続することに努めました。また、院内で待っていても来院者が増えるわけではないので、昼休みの時間などを活用してポスティングに力を入れました。

 実際にポスティングをしたことで初めて気付いたことがあります。パソコンやスマホなどでインターネットを活用できる世代は、自分の力で当院を検索できます。しかし、それらをあまり活用しない高齢者の方々は、いくらホームページを充実させてもご覧いただけないため、当院に気付けずにいたのです。ポスティングすることで、高齢者の方々になじみ深い紙媒体で当院を知っていただく機会を作ることができました。ポスティングを始めてから、チラシをご覧いただいた高齢者の方々からご連絡をいただき、通院される方が少しずつ増えてきました。

 メンターから指摘されたのは、開院したばかりで運転資金がある状態はスタートではなく、それが不足して苦しい状態になってはじめて「本当のスタート」になるということです。さらに、苦しい時期に草の根的にポスティングを続けた経験、それをきっかけにご縁をいただいた方々への感謝を忘れずに事業を続けることの大切さを教えていただきました。

 来院される方が増え、日々の治療が忙しくなってくると、一人ひとりへの対応が煩雑になり、初心と感謝を忘れて見失いがちになります。しかし、1日に1人も来なかったのが、1人ずつ増えていった頃の気持ちを絶対に忘れないようにという助言も心に留めて、日々の治療に取り組んでいます。

 

やりたいことだけに特化しすぎてはダメ、生き残るための「目標に柔軟性」

 「スポーツにかかわる医療」に携わりたい、これが開院時の志です。私自身、技術的にも得意とする分野であり、群馬県には中学生以下が無料で医療を受けられる「こども医療保険」もあることから、スポーツをする子どもたちに多く来てほしいという思いがありました。しかし、実際に開院すると、「スポーツにかかわる医療」だけでは事業を継続できない現実がありました。

 事業を継続するために、私自身のこだわりや得意なことに特化するのではなく、まずは院の認知度を上げることを考えました。親世代や祖父母世代の方の来院数を増やし、実際に治療を受けてもらうことで、サービスに満足していただくようにしました。

 これがきっかけとなり、故障を抱えている子どもの来院が増えるようになりました。さらに、治療した子どもが所属する部活動やサークルなどで、同じような痛みや悩みを持つほかの子どもに口コミで紹介してくれるようになりました。

 やりたいことを実現するためには、それだけに固執するのではなく、「目標に柔軟性」を持つことが大切です。やりたいことを強く意識しすぎると、それを実現するためにできることが見えなくなることがあります。できることから地道に取り組むことで、結果的に開院時の志に近づくことができました。

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  • 座右の銘

「日々成長」

 現状に満足することなく、日々成長することでより良いパフォーマンスを発揮することができます。自営業が多いこの業界では、常に競争にさらされているといっても過言ではありません。競争に勝ち続けるためにも、日々成長し続けることが大切です。

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  • 将来の夢、志

身体のケアをする大切な場所だから、多店舗ではなく「1つの店舗を大きくしたい」

 来院される方の身体をケアするという責任感のある仕事ですから、私自身の目の届く範囲で事業を拡大することを考えています。事業を大きくする方法には、多店舗展開もありますが、私は来院されるすべての方と接することができる環境にするため、「1つの店舗を大きくしたい」と考えます。

 また、スタッフに専門的な知識や技術を指導しやすいことから、人材育成にもメリットが大きいと考えます。この業界は終身雇用的な働き方ではなく、ある程度経験を積んでから独立することが多いという特徴があります。将来的にスタッフがこの院から独立しても活躍できるように、ともに日々成長できたらと思っています。

 もちろん、知識や技術のあるスタッフが辞めると、当院にとってはプラスになるとは言えないかもしれません。しかし、良い先生が増えることは、業界全体の活性化につながります。私の力だけではなく、業界全体で成長し、社会貢献することが私の夢です。

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  • これから創業に挑戦する人へ一言

現場感覚を研ぎ澄まして、経験を重ねよう

 事業計画と現場で実際に起こることに対して、初めは大きなギャップを感じます。しかし、そのギャップを小さくし、計画通りに進めるためには、経験を積み重ねながら、現場での感覚を培うことが大切です。

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