創業者インタビュー

  • 2017/12/21 UP
  • category:サービス業(他に分類されないもの)
"人と向き合うことを大切に、お客様に付加価値の高い「最良」を提供し続ける"

株式会社kiraba 代表取締役

松本 えり奈

http://kiraba.jp/

創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 将来の夢、志 
これから創業に挑戦す… 
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  • 創業のきっかけ

 映像編集やウェブデザインに携わりながら、フリーのフォトグラファーとして活動していました。お客様と対面で信頼関係を構築してからの仕事が中心でしたが、ウェブサービスの開始に伴い、それが難しくなりました。対面することなく、お客様に信頼や安心を感じていただくためには法人化した方がいいのではと思い立ち、法人格を持つことにしました。

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  • 事業が成功した理由

「人に支えてもらっている」ことへの感謝を忘れずに、思い切って挑戦する

 フリーで活動していた頃から、私はどちらかというと、ひとりの「技術屋」として現場で走り回っている方が性分に合っていると感じています。

 一方で、創業した今では社内外問わず、多くの方々に支えてもらっていることを強く感じます。私が現場に出ていても、社内のことをサポートしてくれる社員がいることで、今まで以上にやりたいことに対して思い切り挑戦することができるようになりました。

 また、経営セミナーなど多くの経営者が集まる場所に顔を出す機会が増えました。様々な経営者と直に顔を合わせることで、ビジネスチャンスが広がることを感じるようになりました。社長でもありフォトグラファーでもあるので、小回りの良さを生かしてその場で撮影の依頼をいただくこともあります。

 「経営者としての自分」と「技術屋としての自分」が同居していることによって、経営と現場に対する感覚がフィットしていることも、スピード感をもって事業を進めるうえで大切にしています。

 

「女性でよかった!」実は優遇されている女性起業家としての強み

 幼い頃は男の子として生まれたかった私ですが、社会人になってから、さらに創業してからは「女性で良かった!」と思える機会が多くあります。偶然、これまでのご縁に恵まれていたのかもしれませんが、女性だからこそ支えてもらえる、協力してもらえるように感じます。

 例えば、仕事の打ち合わせの場面で、男性であれば「ふつう」に接してもらえるところを、女性であることで「少しだけ柔らかく」接してもらえるような気がします。

 また、創業を考えたときには、女性起業家だからこそ受けられる支援もあります。その点からも、女性の方が創業に挑戦しやすい環境が整っているように感じます。

 事業を進める上では、「女性ならではの視点」を求められることが多く、それに応えやすいのも女性起業家だからできることです。写真を例にすると、男性のフォトグラファーは、女性の良いところを本能的に探すことができます。私のような女性のフォトグラファーであれば、逆に男性の良いところを本能的に探すことができます。お客様が「女性ならではの視点」を要望されている場面で期待に応えやすいのは、特に男性社会であればあるほど強みになります。

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  • 失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

「これが本当にやりたいこと?」お客様が見えないことへの漠然とした不安と葛藤

 これまでフォトグラファーとして、特に人物を撮るのが得意だった私は、常に現場でお客様と顔を合わせながら仕事をしてきました。ただ対面するだけでなく、表情に触れ、感情を交わすことは、お客様に満足していただける作品づくりには欠かせません。お客様としても私を信頼して、他の人には見せない表情や感情を安心して預けてくれるのです。

 新たにウェブサービスを開始するにあたり、私は漠然とした不安を抱えることになります。それは、これまでと180度異なる「お客様の顔が見えない」ことへの言葉では言い表せない不安でした。たしかに、言葉としてはメール文でやり取りすることはできますが、表情や声色といった細かいニュアンスは読み取りにくいものです。これから先、不安を抱え続けながら「お客様の顔が見えない」事業を続けていけるのだろうかと思い悩みました。

 一方で、一介のフォトグラファーとして、カメラひとつ身ひとつで稼げる収入の天井も見えていました。いつまでも体力勝負ができるわけでもなく、「いつまで技術屋としてやっていけるのだろうか…」という将来への不安もありました。その解決策として、新事業のウェブサービスへの期待は大きいものでした。

 この不安や葛藤に対するひとつの答えは、「写真と向き合う時間」がくれました。写真もウェブサービスも、構築していくと私の手から離れ、お客様に喜んでいただくものです。写真と向き合う時間の中で、写真もウェブサービスも当社の強みであり、どちらも欠かすことができないものだと気付くことができました。

 また、ウェブサービスへの漠然とした不安は、ウェブサービスそのものへの理解が不足していたことも影響していました。どうしても得意な写真を中心に事業を構築しようとしてしまい、苦手なウェブサービスの優先度が低くなる傾向がありました。このままではいけないと思い、ウェブサービスを担当する社員と議論する中で理解を深め、知らないことから感じる不安の払拭に努めました。その結果、どちらの仕事も身近に感じるようになり、当社にとって大切な仕事なんだと思えるようになりました。

 

質の良いサービスを提供するために、時間的コストを見直し、マニュアル化へ

 お客様に満足していただける作品やサービスを提供するためには、お客様の要望に耳を傾け、信頼関係を構築することが大切です。しかし、サービスの質が良ければ、そのために必要な時間的コストをかけすぎてしまうという課題があります。

 もちろん、お客様に対しても当社に対してもメリットが大きければ、時間的コストを積極的に投下したいところなのですが、メリットが薄いところに時間的コストを割きすぎる効率の悪さがあります。そのためには、サービスを提供するために必要な動きを整理し、さらにマニュアル化することを考えています。

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  • 座右の銘

177cm、両利き

 よくプロフィールなどでも書いていることですが、これは私が私自身を表現する言葉です。女性で身長が177㎝、両利きであることは珍しいのではないでしょうか。

 これは、ビジネスの場面でも「名刺代わり」のように、私らしさとして生かしています。たとえ私が覚えていなくても、相手が私の特徴で私を覚えていてくれることで、つながることができます。

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  • 将来の夢、志

慌ただしい世の中だからこそ、人に対して「ゆっくりと時間を使った」仕事を

 時代が進み、技術の進歩などによって、今後さらに人と人が顔を合わせずにビジネスが進むようになるでしょう。その中で需要が高まってくるのは、人に対して「ゆっくりと時間を使った」仕事になると考えます。

 じっくりと対話し、お客様への理解を深め、それを写真作品など当社のサービスとして落とし込んでいくことで、付加価値の高いサービスを提供していきたいです。

 中でも、注目しているのが「遺影」の撮影です。私にとって、もっとも価値の高い写真が、その人の最期を飾る「遺影」なのです。

 そのきっかけとなったのが、父方の祖母の死を看取ったことです。看取ることができたのが私だけだったのですが、父の兄弟たちは毎日のように祖母のもとに訪れていたにも関わらず、「最期」に立ち会えなかったことを大きく悔いていました。

 しかし、後から遺影写真を見ながら、父の兄弟たちが生前の祖母のエピソードなどを温かく語り合う姿を見て、遺影はその人を失った悲しみから救い、心の中で大切にし続ける存在なんだと考えるようになりました。半永久的に飾られる遺影写真は、家族にとって本当に価値の高い写真であり続けるのです。

 映像であればその人が動いている様子、話す声、微細な表情を見ることができます。しかし、写真はその一瞬を切り取るものなので、写真をもとにそれぞれの心で思いを巡らすことができる良さがあります。

 オートメーション化が進み、人と人とのつながり方が変わっていく時代だからこそ、人と向き合う仕事を大切にしていけたらと思っています。

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  • これから創業に挑戦する人へ一言

女性こそチャンスに恵まれている!女性らしさをやりたいことに生かそう!

 創業を考えている女性は、本当に優遇されていると感じます。チャンスも多くあります。創業してからも「女性で良かった!」と思えるように、女性の良さを生かしながら頑張ってください!

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