創業者インタビュー

  • 2017/04/28 UP
  • category:卸売業、小売業
"大好きなことをやりたい!全国制覇を目指して、今日も笑顔でつながる「心の市場」"

有限会社 ハートマーケット 代表取締役

櫻井 明

http://heartmarket.co.jp/

創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 将来の夢、志 
これから創業に挑戦す… 
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  • 創業のきっかけ

 23歳の時にアパレル業での創業を経験しましたが、「正直者が馬鹿を見る」ような印象を受けました。根が「正義の味方」である私は、どうにかこれを変えたいと思いながらも業界から離れました。

 人生で初めて仕事を失いながらも、暗黒の中で微かに見える光を探り、「人はなぜ働くのだろうか?」と自分自身に問いかける日々の中、ふと部屋の天窓から「ハートマーケット」というワードが下りてきたように感じました。それをノートに何千回も何万回も書き続けているうちに、事業のコンセプトが浮かんできました。

 「心の市場」を実現すべく創業を思い立ちましたが、事業を立ち上げるための資金が足りませんでした。そこで久しく帰っていなかった実家に戻り、「実印と権利書をくれ!」と母親に頼みました。初めは「バカ言ってんじゃないよ!」と𠮟り飛ばされましたが、最終的には「運命を共にする」と言って実印と権利書を渡してくれて、創業のために必要な資金を借りることができました。母親の命がけの投資に、絶対に事業を成功させるんだという覚悟をもってハートマーケットを創業しました。

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  • 事業が成功した理由

「会社とは自分自身」、真面目に事業と向き合って引き寄せる信頼と信用のつながり

 日頃から事業に対して真面目に取り組む姿勢は、必ず信頼と信用をつないでくれます。特に、金融機関や税務署に対して、そのことを強く感じています。会社としても、しっかりと納税することで自己資本比率が高くなり、企業としての信頼と信用を積み重ねることができたと思います。

 実際に、平成25年に3億9千万円の赤字に陥りました。しかし、事業に対して真面目に取り組む姿勢、会社として苦しい局面でもしっかりと納税する姿勢をお世話になっている金融機関に評価して頂き、融資を受ける際の金利が下がりました。

 この信頼と信用は、企業にとって「最高の応援団」となるのです。正義感をもって、事業に真面目に向き合い、取り組むことが、会社を成長させ、事業を軌道に乗せることができた大きな要因だと思います。

 

夢を実現するためには「頭が悪いとダメだ」、貪欲に読書で知識を吸収 

 高校を卒業してから社会人となり、夢を叶えるために何が必要なのかを真剣に考えるようになりました。すると、「頭が悪いとダメだ」と、勉強することの重要性に気付きました。

 高校生までは真剣に取り組もうとしなかった勉強ですが、その分を取り戻した上でさらに成長するために、1日に何冊も読書に没頭するようになりました。今自分に必要な本を見つけ出すんだと強い思いを持って本屋に出かけると、必要な本が見つかるのです。それを次々に読破して、知識の引き出しとして心の中に蓄えました。

 最近では、若い頃のペースで読書することはありませんが、それでも読書する時間を大切にしています。従業員にも読書することの大切さを伝えており、ハートマーケット内の文化になっています。

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  • 失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

平成12年頃に陥った経営不振。最も苦しい時だからこそ「従業員優先」の姿勢

 創業してから順調に売り上げを伸ばしていたことに驕り、運転資金が回らなくなりました。6千万円の赤字という現実は、私を精神的に追い詰め、嘔吐や顔面神経痛に苦しめられました。

 必死の思いで融資として金融機関からかき集めた1千万円を、私は迷わず従業員のボーナスに充てました。会社が儲かっているなら、どの経営者でも払えるボーナスですが、会社がピンチに陥った時でも払うのが経営者としての私の責任であり、当然の判断でした。

 残った資金を元に事業再建に注力し、3か月が経過した頃には損益分岐点を超え、以降の好循環へとつながっていきました。

 これを支えてくれたのは、まぎれもなく従業員一人ひとりとの強固な信頼関係です。「赤字に陥っても、絶対にボーナスは払う」と、今でも従業員に言い続けています。

 平成25年にも3億9千万円の赤字となりましたが、先の経験があったからこそケラケラと笑いながら、「日本一の給与にする」と従業員に約束しました。翌年には、実際に1億円以上の経費を注入して業界内で日本一の初任給にするなど、従業員との信頼関係の構築に努めました。その後、会社として最高利益を上げることができました。会社を育ててくれた3億9千万円の赤字には、「サンキュ!」と振り返ります(笑)。

 

自分自身の求心力だけでは限界。会社の方向性を示す「クレド」は取引先も巻き込む

 創業当初、私が目指したのは「自由な社風」をもつ会社でした。しかし、会社として成長していくに従い、自由すぎることによるデメリットが目立つようになりました。バラバラになりつつある会社を見て、私への求心力だけでは限界が来たと感じました。そこで注目したのが、「クレド(経営理念/従業員が心がけるべき企業の信条)」でした。

 やがて、「クレド」は取引先の各メーカーも巻き込みます。私にとっては、各メーカーも大切な存在であり、平成27年に各メーカーとハートマーケットのクレドができました。

 「クレド」の重要性を信じて、自分を変えられた人だけが残り、成長することができました。

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  • 座右の銘

「一番大好きな人と、一番大好きなことをする」

 時に困難なこともあり、光が見えないこともある創業を経験して、これまで事業を続けられたのは、私自身が日本一楽しめているからです。それは、一番大好きな人と、一番大好きなことをしているからなのです。

 これをしていくうちに、夢が形になります。夢を語る時にも「~だろう」から「~だ」というように、言葉遣いから変わります。

 将来を担う子どもたちが夢を持ち、挑戦できる社会にするために、まずは私たち大人から変わる必要があります。そのためにも、私たち大人が一番大切な人と、一番大好きなことをする背中を見せ、子どもに憧れてもらえる存在になりたいものです。なぜなら、大人になってからこそ本当の夢が見られるのですから。

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  • 将来の夢、志

若い頃から変わらずに思い描く「全国制覇」への挑戦

 私は「前橋を日本一にしたい」と本気で思っています。これは若い頃から変わらずにずっと思い描いてきた私の夢です。

 私自身、創業した直後は上手くいかないことも多く、漠然と持っていたこの夢の実現に対して自信を失うこともありました。ただ、私は会社経営という現実と向き合い、本を読み続けて知識を蓄え、それを事業という形にしてきました。目標を持って努力を継続していくことで、「全国制覇するんだ!」という私の夢は、創業から1~2年後には少しずつ地に足のついた状態になり始め、ハッキリとした輪郭を伴い、私の中でどんどん大きくなっていきました。

 目先のお金儲けにこだわるのではなく、私自身が好きな仕事を好きなようにやることを通して、これからも「全国制覇」の実現に向けて歩み続けます。

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  • これから創業に挑戦する人へ一言

いい意味で「子どもらしさ」を持ちながら、一番大好きなことをやろう!

 夢は、絶対に叶います!「絶対に夢を実現させるんだ!」という強い気持ちを持ち続けることが大切です。

 そのためには、事業として一番大好きなことをやりましょう。大好きなことであれば、苦しいことがあっても逃げ出すことなく向き合い、どうにかして夢を実現しようとするはずです。

 知識や経験をスポンジのように吸収するためには、いい意味で「子どもらしさ」を大切にしながら、お客様や従業員、取引先などと共に学ぶ姿勢が大切です。

 ただ、現状に対して「良くなっているか?」と自問すると、意外に答えを出すのは難しいものです。「創業した事業は世界一だろうか?」と考えることで、これから何をすべきかがシンプルに見えてくるはずです。

 素直で純粋な「子どもらしさ」を失わずに、あなたの夢が実現することを願っています。

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