創業者インタビュー

  • 2017/02/21 UP
  • category:サービス業(他に分類されないもの)
"本当の意味でお客様のお役に立ちたい!真のニーズを真の技術力で実現する"

株式会社 アイティーエム 代表取締役

細谷 勤

http://www.itm-group.co.jp/index.html

創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 将来の夢、志 
これから創業に挑戦す… 
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  • 創業のきっかけ

 会社員として通信事業に30年余り携わってきた中で、大手企業ゆえに小回りが利かず、本当にお客様のお役に立てているのだろうかという葛藤と不満を感じるようになりました。

 そこで、日々の地域活動と保有する技術力を融合させ、「本当の意味でお客様のお役に立つ仕事を行う」を理念に会社創りをしようと、平成13年に創業しました。

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  • 事業が成功した理由

お客様の「困った…」を解決したい!日々の事業活動で「真の顧客ニーズ」を追求

 本当の意味でお客様のお役に立つ仕事をするために、お客様の身近にある「困った…」に意識を向けることから始めました。お客様の「困った…」を当社の商品やシステムによって解決することができれば、必ずお客様の安心・安全・便利に貢献できると考えました。

 そのために日々の事業活動を通して、お客様からの声をとにかく集めました。その中から、お客様自身でも上手く言葉にできない「困った…」というニーズを掘り起こすことに力を注いだのです。

 在宅で介護福祉に携わっている現場では、利用者からの緊急通報が重要です。当時、主流だった緊急通報システムは、利用者が通報装置の近くにいる時にしかSOSを発信することができないものでした。しかし、生活する上で寝室から居間、台所、トイレ、浴室、さらには屋外へと動き回る利用者が、必ずしもSOSを出せる装置のそばにいるとは限りません。

 つまり、現場に寄り添って注意深く耳を傾けていくと、主流だった緊急通報システムは、あくまで「SOSを発信する」ことだけに目が向けられたもので、「利用者が生活の中で動く」ことまで考慮されていないことが分かったのです。現場では、利用者の生活状況が分かるような緊急通報システムが求められていました。

 

かゆい所に手が届く商品開発は、真の技術力を持つ中小零細企業にこそある!

 早速、当社は現場で求められている商品開発に取り組みました。電気通信技術者である私をはじめ、情報、無線、土木、電気工事など専門的な技術を持つ人材を社内に集めて、商品開発に知恵を絞りました。

 「真の顧客ニーズ」と当社の技術力を組み合わせた結果、リアルタイムで利用者の位置情報などの各種情報をモニタリングできる「24時間携帯型安否確認システム」、緊急通報機能と見守りセンサーで二重に利用者を守る「ほっとコールシステム」などを開発することができました。

 「24時間携帯型安否確認システム」では、利用者に異変があるとすぐにメールで知らせたり、屋外に外出してもGPSによって利用者がどこにいるのかを把握することができるため、現場の負担を大きく減らし、きめ細やかなサービスの提供につなげることができました。

 「ほっとコールシステム」では、あらかじめ登録した電話番号以外の電話着信を拒否することができるため、いわゆる「オレオレ詐欺」などの対策にもなっています。

 このように、「真の顧客ニーズ」にお応えできる商品は、真の技術力を持った中小零細企業にこそ開発できるものだというのが私の信念です。

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  • 失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

依存していた特定の大口ユーザーが事業変革で苦境に、顧客ニーズの活用で立て直す

 中小企業にとって、大手企業などの大口ユーザーは経営の大きな支えになります。しかし、そこに依存する経営体質では、大口ユーザーの舵取り一つで死活問題に陥ることがあります。

 当社も創業してから、特定の大口ユーザーからの売上が大半を占めていた時期がありました。ところが、時代の流れや経済状況などで、大口ユーザーもまた変革をしていきます。それによって、頼みにしていた受注がなくなり、経営が不安定になってしまいました。

 この大きな危機を乗り越え、会社を存続させるために、特定の大口ユーザーに依存する経営体質から脱却し、他社からの影響を受けにくい体質に改善することにしました。

 そこで、あらためて見直したのが、当社に蓄積された顧客ニーズ、そしてそれを実現させる技術力でした。顧客ニーズに寄り添うことで、大口ユーザーの商品とは異なった「お客様目線」の自社ブランド商品を開発することを徹底しました。お客様が現場で困っているところを注意深く見極め、それをシステム化することでお客様のビジネス課題を解決へと導きました。

 少しずつではありますが、「お客様目線」を徹底した自社ブランド商品が評判を集め、売上におけるウエイトも特定の大口ユーザーに偏ったものから分散させることができました。

 

「過去の失敗は最高の財産」、ただし、二度と繰り返さないのが当社のルール

 失敗は、大きいものから小さいものまで数えきれないほど経験しました。未経験のものに挑戦するわけですから、失敗するのは当然ともいえます。しかし、失敗した数は、挑戦した数とも言い換えることができるのではないでしょうか。

 私は、失敗の数だけ会社も個人も成長できると考えています。大きな失敗をしたこともありますが、逆にそれは大きく成長するチャンスでもあります。

 当社では、従業員に対して「失敗は許す」と言っています。挑戦する上で失敗はつきものであり、失敗を恐れて挑戦しないことがないようにするためです。ただし、経験した失敗についてはなぜ失敗したのか、どうすればよかったのかを振り返り、社内のノウハウとして蓄積します。これによって、会社も個人も成長することができるようになります。

 もちろん、同じ失敗は二度と繰り返さないように、細心の注意を欠かさないようにしています。これが過去の失敗を最高の財産と考えている当社のルールです。

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  • 座右の銘

「日々の仕事を通じて社会に貢献する」

 社会や地域に貢献するためには、しっかりと意識を持つことが大切です。そのためには、日々の仕事を通じて「見る」ことが重要になります。

 当社は、高崎市の見守り事業に参画するにあたり、ボランティアではなく仕事をすることを通じて「見る」ことを徹底しています。

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  • 将来の夢、志

自社開発商品を全国へ!地域社会に貢献できる活動の輪を広げていきたい

 群馬に限らず、全国には「やりたいけどできない活動」が多く存在していると考えています。特に防犯における活動は、マンパワーだけでは補い切れないケースが珍しくなく、当社が培ってきたノウハウと経験を元にして創り上げた「お客様目線のシステム」がお役に立てる機会が多くあります。

 今後は当社が開発した商品・システムを全国の「やりたいけれどできない活動」を抱える地域へと展開していきます。そのための方法として、フランチャイズ方式を採用し、全国に向けて加盟店の募集を開始したところです。

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  • これから創業に挑戦する人へ一言

会社として認められるのは「創業してから10年後」、それまでは「種まきと辛抱」

 実際に創業したことにより実感しているのは、創業してから10年間は会社として認められるための準備期間ということです。行き詰まりを感じても辛抱しながら、地道に種まきを続けることで、少しずつ社会に認めて頂けるようになります。

 やがて10年を経過した頃から、まいてきた種が芽吹き始め、周りからお声をかけて頂けるようになります。創業してからの10年間、「種まきと辛抱」を大切にしてもらえたらと思います。

 

創業当初こそ、経営者自身が税務申告を含めた経理業務を経験しよう!

 会社を取り巻く数字には、会社の健康状態が示されているといっても過言ではありません。創業当初こそ、経営者自身が正しく会社の健康状態を把握できるように、税務申告を含めた経理業務を経験することを勧めます。

 この経験によって、会社の健康状態を身近に感じ取れるようになり、経営における感性を磨くことができます。経営者として的確な判断ができるように、創業されたときには経理業務を経験して、会社の健康状態が分かる経営者を目指してください。

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