創業者インタビュー

  • 2015/01/30 UP
  • category:製造業

野菜のスイーツべじ太(川場村)

星野 松恵

事業概要 創業のきっかけ 事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 座右の銘 
将来の夢・志 これから創業に挑戦す… 
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  • 事業概要

規格外の野菜や果物を使って、いろいろな商品をつくっています。中でも、一番命がけでやっているのが、川場村産の規格外のりんごを使ったりんごチップス作りです。毎日、オーブンで一生懸命焼いています。

■インタビューの模様はこちらの動画からもご覧いただけます

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  • 創業のきっかけ

元々お菓子をつくることが好きだった私は、特にお菓子づくりや調理を習ったことはないのですが、子どもによくクッキーやケーキなどをつくっていました。

この仕事を始める前に、ジュースやジャムをつくる会社に約3年勤めた中で、多くの農家の方々と触れ合う中で、現在のベジ太のビジネスモデルのチャンスを得ました。

それは、「農家の課題」でした。

どうしても規格外の果物や野菜が出てしまうこと、それらをジュースやジャムに加工して販売しても、他に類似する商品が多数出回っているために思うように売れないこと、これらに気付きました。そして、この規格外の果物等を活用して何か新しい商品を開発することはできないだろうか、と問いかけられたのです。

 

 

「課題があると燃えるタイプ」だった私が、その活用方法を試行錯誤した結果、りんごをオーブンで焼くという手法にたどり着きました。それが、りんごチップスの「ノンフライりんごちゃん」です。

試しに「道の駅田園プラザかわば」に出品してみたところ、予想以上に手応えを感じたので、新たに工房をつくり、本格的に起業しました。

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  • 事業が成功した理由

規格外のりんごで作る、差別化された「りんごチップス」

果たして成功したのかどうか、実感こそあまりありませんが、何軒かの農家さんの規格外りんごを商品にすることによって、少しは地域と農家さんのお役に立てているのかなと思っています。

 

最初は1軒のりんご屋さんから、規格外のりんごを分けていただいていました。商品が売れ始めるとだんだん足りなくなり、りんごを分けていただくりんご屋さんが増え、今では4,5軒のりんご屋さんから頂いています。重さにして数トンから数十トン分の捨ててしまうりんごを格安で頂き、りんごチップスにしてお店に並ばせるというところが、うまくいっている要因なのかと思います。

 

また、りんごチップスはたくさん世の中に出ていますが、そのほとんどは乾燥機で乾燥させているだけのものです。しかし、この商品はオーブンで焼きます。それも二度焼きです。こうすることで、パリパリとした食感を引き出すことができます。本当に手間がかかりますが、「おいしいね!」というお客さんの言葉がうれしくて、手間を惜しまずに焼いています。

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  • 失敗から這い上がった体験談、苦労から学んだ経験談

相談相手が分からず苦労した2年間

 

「とにかくやってみよう!」という熱い思いだけで、この事業を始めました。けれども、事業計画や創業に関する知識がまったくなく、右も左もわからない状態だったため、創業の準備を始めてしばらくの間は、動きに無駄があったと痛切に感じます。振り返ると、県庁や市町村役場などの行政、商工会など身近にある創業相談ができる機関に行って、自分がやりたい事業の相談をして、知恵を貸していただくことが、事業を軌道に乗せるまでの近道だったように思います。

 

この事業を始めるにあたっては、前職からのつながりもあり、最初に関わった方は農家の方が中心でした。周りの方は農家がほとんど、扱っている商品も加工しているとはいえ農産物でしたから、「私の事業は農業関係」だろうと勝手に思い込んでしまいました。

 

いろいろな農林水産省関連のイベント、あるいは講習会などにも積極的に参加しました。そこで出会った農林水産省関連の方々に、事業への熱い思いやその進め方など、一生懸命に相談してきました。

 

「農家ではないんですね、農家じゃないとちょっと…」

「農家を3人連れてきたら、そのお話を聞きますけど」

「自分でも畑を借りてやってみたら、また違いますよ」

「それなら第6次産業を目指すのはいかがでしょうか」

 

話がかみ合いませんでした。考えてみれば当然ですよね。農林水産省は、農林水産業の発展のための支援を行っている一方、私は、川場村の農家から出てしまう規格外野菜や果物を活用した食品製造・販売業のことを考えていましたので、方向性が違ったのです。

しかし、当時はそのことさえよく理解できていませんでしたから、熱い思いに反して、いつも「農家ではない」ことで話を打ち切られて悩み、先に進みませんでした。

 

それでも、腐らず、愛情を込めて作った商品を広めたいと参加したIT講習会で県の農産加工の担当者と出会い、その方が私のやりたい事業を理解してくださり、多くの助言をいただき、初めて商工会の方と話し、道がひらけました。起業して2年ほど経った時だったと思います。目の前が明るくひらけたように感じた喜びを今でもはっきりと覚えています。

こうした出会いが更に次の出会いを生んで、人とのつながりが次々生まれ、今に至っていると思います。

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  • 座右の銘

「ふみ出す人に、世界は微笑む。」

これは、空港で見つけた言葉です。とても素敵な言葉だと思い、すぐにメモしました。空港でしたので、「世界=海外」という意味だったのかなと思いますが、私は「世界=いろいろな新しい場所・分野」と捉えています。起業でも、仕事でも、踏み出すことによって世界はひらけるということだと思っています。

 

「踏み出さなきゃ始まらないよ!」それを心に刻んで、いくつになってもチャレンジ精神を忘れずにやっていこうと思っています。

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  • 将来の夢・志

「常に面白い商品を発信していける自分でありたい」

「常に面白い商品を発信していける自分でありたい」と思います。今は、りんごチップスの“リッチタイプ”の新商品を開発中です。

私の趣味はデパ地下めぐり、道の駅めぐりです。売り場を歩いては「何か面白いものはないか」と、いつもアンテナを張るようにしています。今度はそれを商品にも活かして、「道の駅田園プラザかわばに行ったら、面白い商品がある!」とお客さんに思ってもらえるものをつくることを、ライフワークにしたいです。

 

「川場愛」を発信していきたい

今後も、「川場村産の規格外の野菜や果物をなんとか商品にして活かしたい」という思いに真正直に向き合い、さらにそれを面白い形で発信したいという夢も、常に持っています。人が温かい川場村が大好きです。今後も商品などを通して「川場愛」を発信していきたいです。

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  • これから創業に挑戦する人へ一言

創業したいと思ったら、まずはとにかく始めてみることです。あなたが温めているビジネスアイデアは、先に他の誰かがやってしまうかもしれません。とにかく自分で始めてみることだと思います。

もちろん、私のようにやみくもに動いては、道がひらけないことがあるかもしれません。そういう時こそ、まずは、県庁や市町村役場などの行政の方や商工会の方に、「こんなことがやりたいんだけど、どういう方法がありますか?」と相談に行かれたらいいと思います。

 

やりたいと思ったら、始めてみること!やっていく中で失敗しながら、成長していけばいいと思います。

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