創業者インタビュー

  • 2016/03/10 UP
  • category:卸売業、小売業
"自信を持って美味しいものを勧めたい"

株式会社ミート工房かわば(川場村)  代表取締役

平野 真樹

http://www.kawaba-meet.jp/

事業紹介 創業のきっかけ  事業が成功した理由 失敗から這い上がった… 
座右の銘 将来の夢、志 これから創業に挑戦す… 
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  • 事業紹介

 「ミート工房かわば」では、ドイツで本格的に学んだ知識や技術を元に、ハムやソーセージを手づくりしています。また、それらの商品を道の駅川場田園プラザにて調理、販売しています。

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  • 創業のきっかけ 

 きっかけは単純です。とにかく手づくりのハムが食べたかったからです。私が大学生の頃、手づくりハムというのは高級なイメージが強く、なかなか学生には食べることができませんでした。大学で養豚を専攻していた時、ある農家で自家製のお肉を使ってハムやソーセージをつくっていたことを見て、自分でもやりたいと思うようになりました。

 大学を卒業後、ドイツのデュッセルドルフで手づくりハムを学びました。街で一番大きな店で働きながら学び、職人の資格も取りました。その後日本に戻って、ずっと夢に見ていた手づくりハムやソーセージに取り掛かりました。

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  • 事業が成功した理由

道の駅川場田園プラザの集客力でリピーター獲得

 やはり、道の駅川場田園プラザの集客力には、とても助けられています。敷地内にはミルク工房をはじめ、地ビール、レストラン、ファーマーズなど次々と施設ができました。平成13年に道の駅川場田園プラザがオープンしてからは、美味しいものを求めるお客様が、県内はもちろんのこと、東京からのお客様もとても多くいらっしゃいました。そういう遠方からいらっしゃったお客様に、手づくりハムやソーセージの魅力を実感していただき、リピーターになっていただけたことが大きいです。

 

ソーセージの焼ける「におい」に注目

 当初はテントからはじめましたが、パックのままで販売していた頃は、なかなかお客様が集まりませんでした。よく考えてみれば、ハムやソーセージというものは「におい」が人を集めます。そこで、「ライブの山賊焼」としてハムやソーセージを焼いて、「におい」を出したところ、お客様が集まるようになりました。

 

「つくって売る」から「美味しいものを提案する」へ

 私どももそうですが、道の駅川場田園プラザの各店舗は、当初「つくって売る」ことを目的としていたところがあります。しかし、美味しい食べ物を求めてお客様が集まるようになってからは、つくって売ることではなく「美味しいものを提案する」ことが目的になったように感じます。私どもも、お客様に美味しいと感じていただける商品を、今後もつくっていけたらと思っています。

 

融資を受けて生産力の向上を図る

 経営面では、「経営革新計画」を県に承認していただいたことが大きいです。平成25年は、「ものづくり補助金」をいただいて、平成27年県中小企業パワーアップ資金にて融資を受けることにより、包装やパッキングの全工程をドイツから輸入した機械で効率よく回せるようになりました。これまではすべて手作業で行っていた包装などの作業ですが、これによりいろいろな種類のハムやソーセージを、小ロットから作ることができるようになりました。生産力の向上は、卸メーカーなどに大々的に販売することを可能として、まさに直接的に売上の向上につながりますので、事業に勢いがついたと思っています。

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  • 失敗から這い上がった経験談、苦労から学んだ経験談

初めての店舗設計に後悔も…

 平成7年に、現在の道の駅川場田園プラザ内に現在の店舗ができましたが、当時は店舗についてはまったくの白紙という状態でした。特に食肉関係というと、なかなか経験者がいませんから、一から店舗の設計にも携わりました。ハムやソーセージづくりは学びましたが、店舗の設計の経験は初めてで、計画と実際の違いに戸惑い、実は後悔したことも少なからずあります。

 

経営は一人で抱えず相談を

 経営面においては、どうしても「経営」というのを一人で抱えてしまう経営者が多いのではないでしょうか。しかし、それでは事業は伸びません。やはり経験豊かな県の方、商工会の方などに相談することが大切です。実際に、私も経営面には明るくなかったものですから、原価計算などの基本的なところから、人に関する部分のノウハウ、会社の体制作りの面など、会社を強くするための支援を受けました。

 創業当初は、会社に力がなくて実行できないこともありました。しかし、そこからいろいろな方々からの支援を受け、次第に商品力をつけていきました。一人で悩んで抱え込んでしまうよりも、支援団体に相談して事業を進めることで、身も心も軽くなると思います。

 

ドイツのレシピから日本風のアレンジに

 ドイツのソーセージは、ドイツのレシピというものがあって、それらは数々の歴史があります。ドイツ人には、その歴史や味が分かります。しかし、日本人はそれを知らない人のほうが多いですから、ドイツのソーセージをそのまま日本に持ち込んでも、受け入れられることは多くありません。

 それをどれだけ日本のお客様の味覚に合わせるか、そこにはいろいろな工夫をしました。「本場ドイツのソーセージをつくった」という作り手の自己満足だけでは、日本のお客様に愛されるソーセージとは言えません。日本には日本の味覚がありますから、お客様がどのようなソーセージを求めているかを分析し、ドイツのレシピにアレンジを加えて日本風にすることが大切です。つまり、本場のこだわりも大切なのですが、同時にお客様の求める形に商品を変える力も求められていると思います。

 

職人自らお客様に美味しさを伝えて

 販売する上でも、職人自ら商品の魅力を伝えて、お客様の顔を見ながら販売することが望ましいです。また、川場という絶好のロケーションがあるわけですから、この中で地域との連帯感も大切にしています。昨年から始めた酒粕を使った生ハムも、私どものものづくりを認めていただいた他の企業さんとのコラボレーションです。このような新しい取り組みについても、今後も積極的に進めていけたらと思っています。

 

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  • 座右の銘

「おいしいものを、食べたいものをつくる」

 手づくりでハムやソーセージをつくる上で、これだけはどうしても譲れません。自分のところの商品を愛する気持ちがないと、その商品をお客様にすすめるということはありえません。口に入るものですから、「おいしいものを、食べたいものをつくる」というこだわりは、商品を愛してすすめるという上で非常に大事だと思います。

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  • 将来の夢、志

地元でいつまでも愛される企業として

 この「ミート工房かわば」という会社が、地元で愛される企業となっていくことが、私の将来の夢です。ひとつの企業として何代も続くように、地域の子どもたちをはじめ、地元に愛される企業にしていきたいです。特に、地域に密着している企業でもありますから、長く事業を続ける上でも、このことにはこだわりを持っています。

 

地域の子どもたちに「働きたい!」を

 地元の小学生が、道の駅川場田園プラザで販売している「ライブの山賊焼のひみつ」というテーマで研究発表をしていました。このように地域の子どもたちにとって身近であり、愛される商品を提供できることにこの上ない喜びを感じました。この子たちが、「ここならライブの山賊焼を食べたいな、美味しいソーセージだな、ぜひとも働きたいな。」と思うような企業にしていきたいです。

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  • これから創業に挑戦する人へ一言

あれもこれもと欲張ってはいけない

 創業する方は、夢も希望もあって、いろいろなことを手掛けようとする方もいらっしゃるかと思いますが、あれもこれもというと、どうしても注意が削がれますし、この人は何がやりたいんだということになり、それで終わってしまうことも考えられます。

 

 

ひとつの事業に集中することから始める

 私の経験から、まずはひとつの事業に集中し、それが好転し始めてから次の展開を考えていくことが大切です。最初から全部のことはできませんので、自分の強みとなることで、ひとつのことから伸ばしていきましょう。それを元にして、次のステップに進むことができます。

 

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